春先のクリスマス化?アメリカのイースター事情

アメリカのイースター

Cimplex Marketing Group Inc.はロサンゼルスに拠点を置き、グローバル事業を展開する日本企業を市場調査とマーケティングの分野で支援する日系の会社です。 

11月の感謝祭(サンクスギビング)や12月のクリスマスなどは、アメリカの大型連休としてよく知られています。小売店やサービス業も、感謝祭やクリスマスの当日は休業にするところが多く、日本の元旦に似た祝日となっています。

ところが最近、春にもこういった連休を取る傾向が強まっています。それが「イースター(Easter)」です。

イースターはキリストの復活を祝う祭りで、年によって日にちが変わります。3月下旬から4月のある日曜日が「イースター・サンデー」となり、その直前の金曜日が「グッド・フライデー」とされています。どちらもアメリカの祝日ではありませんが、この期間に有給休暇を使う人や休業にするビジネスが増えてきているのです。3月下旬から4月にかけては、ちょうど学校の春休みとも重なります。そのため、特に子供を持つ親たちはこの時期に連休を取りたがります。

クリスマス並みの休業、商戦

この数年はイースター・サンデーに休業する大型店が多く、消費者を混乱させています。Target、Costco、Macy’s、Best Buyなどがその例です。大型ショッピングセンターも全館休業するところがあります。ソーシャルメディアなどには「イースターはいつからこんなにビッグになったんだ?」といった書き込みがよく見られます。

イースター商戦も年々激化しており、教会に行くための春らしい服装、エッグハントのためのグッズやお菓子などに始まり、最近は「家族や友人にイースター・ギフトを贈ろう!」というキャンペーンも広まり、さながらクリスマスのノリになってきています。

こういった動きが信仰と深く関わっているとは考えにくく、むしろ働きづめのアメリカが休息を必要としていることの表れではないかと思います。企業は当然、新たな商機を作り出そうとしています。

この時期、アメリカに出張や旅行に来られる方は十分ご注意下さい。

*アメリカの祝日や休業日に関する情報はこちらのアーカイブを参考

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