アメリカ在住の日本人数

アメリカ在住の日本人は20年で1.5倍増加
アメリカに暮らす日本人は約50万人と見積もられています。在米日本人の数は過去数十年、増加傾向が続いています。
外務省が管理する在留邦人届に基づいたアメリカ在住者は2017年10月時点で42万6206人、国別では第1位です(*1)。日本国籍を持ち、3ヵ月以上海外に滞在する人が在留届を各地の領事館に提出します。任意の届け出なので提出しない人もいますし、3ヵ月未満の短期滞在は届け出が不要です。そのためこの数字より多くの日本人が暮らすのは確実です。

過去20年で見ると、在米日本人は1997年の28万4006人から50%増となっています。海外在住の全体数も1997年の78万2567人から2017年の135万1970人と73%増で、日本人にとって国外で暮らすことがより一般的になってきていると言えます。
米国永住者の割合が拡大

最近の特徴として、米国永住者の増加が目立っています。1997年には全体の約3分の1だった永住者ですが、現在は長期滞在者との比率が半々に近づいています。「長期滞在」とは通常ビザを取得しての滞在で、企業の駐在員や留学生がその代表です。近年はビザが取りにくいといった背景から、永住権、さらには米国市民権を取得する人が増えています。
この統計には市民権を取って日本国籍を失った人は含まれていませんが、その人達を「日本人(日本出身者)」として含めると永住者の割合はさらに増えることになります。
日本人が最も多い地域はロサンゼルス
地域別の人口では以下が上位となっています。
- ロサンゼルス (95,861人)
- ニューヨーク (80,563人)
- サンフランシスコ (45,005人)
- シカゴ (34,050人)
- デトロイト (27,737人)
ロサンゼルスは世界の地域別で見ても第1位で、日本人が最も多い地域となっています。
*備考:在外公館の管轄ごとによる集計であるため、厳密な都市別の数字とは異なる
米国勢調査の”Japanese”は130万人

アメリカの国勢調査であるUS Censusによると、”Japanese”の人口は約130万人となっています。その定義は「日本のルーツを持つ人」と広く、アメリカ生まれの市民である日系二世やそれ以降の世代、上記のような日本国籍の人、日本出身でありながら市民権を取得して帰化した人など様々です。
そのうち日本語を理解するのは約半数、60~65万人と言われています(母国語、外国語としてなどレベルは問わず)。その中の42万人が在留邦人届を提出している日本国籍保持者ということになります。
ちなみにアメリカの総人口は約3億3000万人であるため、130万人のJapaneseはそのわずか0.4%です。
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*1 外務省領事局「海外在留邦人調査統計」。毎年10月に集計を行い翌年5月に報告書を発行。2019年1月時点の最新報告書は平成30年度版(2017年10月集計、2018年5月発行)。
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