「(歩いて、車で)送る、見送る」など送迎の英語表現

「見送る」の英語

「ロビーまで送ります」「駅まで送ります」のように、日本語で「送ります」という表現をよく使いますね。「見送る、送迎」といった類語もあります。英語では、どういう手段で送るのか、どこからどこに送るのかによって表現が変わってきます。

1) I’ll walk you to the lobby.
(ロビーまで送りますよ)

定番フレーズです。企業を訪問して帰る時、1)のようによく言いますね。訪問者がオフィスで迷わないように(または一人で行動しないように)出口まで歩いて付き添うことを伝える表現です。walkの後に人が来て「~と一緒に歩く、~に付き添って歩く」という意味になります。たいてい「~まで」という目的地が伴い、lobbyの代わりにelevatorやexitなどもよく使います。

I walk to the station.(私は駅まで歩きます)のように、walkは「歩く」という自動詞として習いました。ですが、このように「~を歩かせる」という他動詞としてもアメリカでは日常的に使います。

2) Let me walk you out.
(外まで見送りましょう)

2)も似たような表現です。walk someone outも出番が多いフレーズで、室内にいて出口まで案内する時に使います。ここではoutが「外まで」という目的地の代わりを果たしています。

3) I’ll walk you home.
(家まで送ります)

3)は、男性が女性によく言うフレーズですね。車社会のアメリカではあまり使う機会がないのですが。ここではhomeを「家まで」と副詞的に使っています。I’ll walk you to your place.も同義です。

4) I have to hurry home to walk my dog.
(犬を散歩させるために早く帰らなきゃ!)

目的地を伴わずwalk+目的語だけで4)のように「~を散歩させる」という意味になります。たいていはペットの散歩ですが、リハビリ中の患者などを「歩かせる」といった使い方もあります。hurry homeで「家まで急ぐ」です。

5) He’ll drive you home.
(彼が家まで送ります)

車社会のアメリカでは3)よりも5)を使う機会が断然多いですね。車で送る場合はwalkの代わりにdriveになります。「運転する」を意味すdriveは、drive a carのように車などの目的語が来ると習いましたが、このように人を伴って「人を~まで車で送る」というフレーズになります。

I’ll give you a ride(またはlift) home.という同義フレーズもあり、rideとliftは「乗り物に乗ること」なので車以外にもバイクや自転車で送る場合に使えます。

6) Can I ask you to take me to the nearest station?
(最寄り駅まで送ってくれますか?)

「付き添って歩く」という意味は薄れますが、6)のようにtakeを使って「~まで連れていく」という表現も可能です。takeなら徒歩、車、自転車、タクシーなどあらゆる手段に適用できます。

7) We’ll see you off at the airport.
(空港まで見送りに行きます)

別れの挨拶のための「お見送り」として、7)のようなsee someone off(~を見送る)という表現があります。ただ、アメリカではあまり使わないように思います。むしろWe’ll meet you at the airport to say goodbye.(お別れの挨拶のために空港でお会いします)のようなストレートな表現をよく聞きます。

あわせて読む: 句動詞

「口先だけ」はtalk the talk、「実行する」はwalk the walk
「一通り説明する」を意味するtalk/walk~through
口語ではtalk~into/out ofが「説得する」に最適
「うまくいかせる」を表すwork it out

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